電材値上げの今、買取のタイミングを考える

  • 2026/01/19
  • 2026/01/19

主要メーカーの値上げと電材市場の動き

最近、現場の方々からも「部材が高くなってきたね」というお声を耳にすることが増えた気がします。
ハーネスOAタップをはじめ、VVFケーブルやコンセントなどの電材全体で価格上昇の傾向が見られるようです。

背景には、主要メーカーさんによる相次ぐ価格改定があるようです。

  • Panasonic:2025年11月〜
  • 東芝ライテック:2026年4月〜
  • TERADA:2026年4月〜
  • 明工社:2026年4月〜

この4社の動きによって、ハーネスOAタップだけでなく、VVFケーブルやコンセントといった電材全体の基準価格も、一段高いステージへと移っていく流れにあるのかもしれません。

たとえば、馴染み深いPanasonicの「WFA6634HG」を見てみると、以前の定価(税抜)6,100円から、改定後は8,000円へと変更されました。
約30%のアップとなると、日々のコスト管理のなかでも、決して小さくない変化だと感じてしまいますよね。

2026年4月が一つの節目になるかもしれません

3社が同時に改定を迎える2026年4月は、市場にとってひとつの大きな転換点になる可能性があります。

ハーネスOAタップに限らず、VVFケーブルやコンセントなどの電材も含めて全体的に値上げの傾向にあるため、それに伴って中古品や新古品の販売価格、そして買取価格も、少しずつ新しい相場へと馴染んでいくのではないでしょうか。

もし「そろそろ手放そうかな」と考えていらっしゃる場合は、この4月以降の動きをふまえて判断してみるのも、ひとつの知恵かもしれませんね。

・プロくま編集長のコメント
値上げの後は、どうしても相場がそわそわと動きやすくなります。
VVFケーブルやコンセントなども含め、お手元の在庫量を見ながら、ゆったりとした気持ちで判断していきたいですね。

広がる「中古・新古品」という選択肢

「WFA6634HG」が8,000円という価格帯になると、これまでの感覚からは「少し手が出しにくくなったかな?」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

とはいえ、オフィスの電源設備や配線工事に欠かせない大切な電材です。
ハーネスOAタップだけでなく、VVFケーブルやコンセントといった部材も同様に、最近ではコスト意識の高い企業様を中心に、以下のような活用の動きが少しずつ広がっているようです。

  • 中古品(しっかりメンテナンスされたもの)
  • 新古品(現場で余ってしまった未使用品)
  • 在庫処分品

「すべて新品で」というこれまでの当たり前に加えて、こうした選択肢を上手に組み合わせていくのが、これからの電材調達のスタンダードになっていくのかもしれませんね。

販売店さんにできる「新しいご提案」

最近は私たちの暮らしの中でも「リユース(再利用)」がとても身近なものになりましたよね。
その流れは、VVFケーブルやコンセントなどの電材分野にも少しずつ広がっているようです。

「必要不可欠な電材だからこそ、賢くリユース品も選ぶ」。

そんな考え方が珍しくなくなってきました。
中古品や新古品を選択肢として持っておくことは、お客様への提案の幅を広げることにもつながりそうです。

今まで「使い道がないから」と廃棄していた電材も、買取に出してみることで、また誰かの役に立つ。
そんな循環のお手伝いができると嬉しいですよね。

買取価格に「売り時」はあるのか?

買取価格は、基本的には「欲しい人と手放したい人のバランス」で決まります。

以前は「引っ越しシーズンの2月〜4月が高値になりやすい」と言われていましたが、最近は時期を分散して移転される企業様も増え、季節による変動は以前ほど極端ではなくなってきた印象があります。

あえて言えば、3月〜5月は市場が活発になりやすく、商材によっては有利に動きます。
つまり、VVFケーブルやコンセントなども含め、電材には「鮮度」があるのです。

製造年度が新しいものの場合は、時期を待つよりも、早めにお繋ぎするほうが結果的に良い形になることも多そうです。

価格推移から見る、これからの景色

ここで、ハーネスOAタップの代表的な型番である、Panasonic「WFA6634HG」の定価がどう変わってきたのか、少し振り返ってみましょう(すべて税抜)。

価格改定年月定価(税抜)価格上昇率
2010年4,600円
2022年10月4,980円前回より約8%アップ
2024年4月6,100円前回より約22%アップ
2025年11月8,000円前回より約31%アップ

こうして見ると、徐々に価格上昇はあったのでしょうが、ここ数年の急上昇カーブには驚いてしまいますね。

今後の社会情勢によっては、さらに変動する可能性もあります。
VVFケーブルやコンセントを含む電材全体の買取価格も、この動きに連動していくことが予想されます。

理想的なタイミングは「心が決まったとき」

長く現場を見てきた実感としてお伝えしたいのは、
「邪魔だな」と感じたときこそが、一番の売り時 だということです。

確かにインフレ上昇傾向ではあるものの、それは電材以外の、全物品に関してそういえます。
そのため、電材を溜めて溜めて売ったとしても、代わりに買うものが値上がりした場合、
結局、買うことのできる数量は変わらないかもしれません。

例:
①早めに売る
電材が10000円で売れた → 1000円のものが10個買えた

②遅めに売る
電材が12000円で売れた → 1000円のものが1200円になり結局10個しか買えない

値上がり期待で保管しておくのも一つの方法ですが、以下のコストがかかります

不良在庫の隠れたコスト

  • スペースを取るため「家賃」がかかる
  • 年度をまたぐと、棚卸コストがかかる
  • 経年劣化があると、買取価格が下がる

「倉庫をスッキリさせて、今の仕事をもっと楽にしたいな」と思ったなら、その時がベストなタイミングと言えるのではないでしょうか。

まとめ

主要メーカーさんの価格改定により、ハーネスOAタップをはじめ、VVFケーブルやコンセントといった電材全体を取り巻く環境は今、大きな変化の中にあります。

新品価格の上昇は、リユース市場をより身近なものに変えていくきっかけになるでしょう。

相場の動きを見守ることも大切ですが、在庫の「鮮度」や、保管にかかる「見えないコスト」も含めて、バランス良く判断していきたいですね。

無理にタイミングを計りすぎず、皆さんの実務にとって一番心地よい選択ができるよう、応援しています。